ProScan enterprise for IBM Zの新バージョンリリースについて

2024年11月15日にProScan enterprise for IBM Zの新バージョン(6.0.6.0)をリリースしました。

※本リリースの内容をPDFの形でも提供しています。以下のリンクからご利用下さい。
ProScan enterprise for IBM Zの新バージョンリリースについてのお知らせ

主な変更内容

  • ClamAVエンジンのバージョン0.7の採用
     これに伴い、サポートするOSのバージョンがLinuxはRHEL8,9とSLES15のみとなります。

  • メールスキャナ機能のオプション化(モジュールの提供を行いません)
  • AlertWithoutErroパラメータのバグを修正するために、新たにRemoveErrorsFromAlertsというオプション追加しました。
    こちらの設定がされている場合には優先的にこのオプションの設定を使用します。
    設定値は[yes]の場合errorをalertsから除き、[no]の場合errorもalertsとしてカウントされます。
    デフォルトは[yes]です。こちらの設定を行うようにお願い致します。
  • 一時ファイル用文字列生成の乱数が毎回同じになる問題を修正しました。srand()にPIDで種を与え生成するようにしました。
  • アラートがあった場合のみメールを送信する機能が搭載されました。
  • スキャン結果のメール送付時に送信先を指定するReportAddressパラメータにメールアドレスを複数設定することが可能となりました。
    カンマで区切ってアドレスを指定します(コマンドラインオプションの-a/-Aも同様です)
  • アラートメール出力時にも標準出力へメッセージを出力するようになりました。
  • コンフィグファイル読み込み時にエラーとなった箇所を表示するようにしました
  • スキャンエンジンの自動起動の可否を指定可能になりました。
    [aveserver]セクションのAVEAutoStartパラメータで指定します- [yes]clamd停止時に自動起動します [no]自動起動しません
    proscanfs自身で起動した場合にはスキャン終了後自動停止します
  • 通知メールの送信にSMTP認証を利用できるようになりました。
    送信メールサーバがSMTP認証を利用できる場合、以下の認証タイプが利用可能です:LOGIN,PLAIN,CRAM-MD5
  •  メールのデフォルトCharasetがUTF-8になりました。

 

パッケージダウンロードURL

https://www.promark-inc.com/dl/ProScan/Enterprise/packages/proscan-ibm-linux-6.0.6.0.s390.tar.gz

(サイズ:483,008,950バイト MD5値:6ddbad6a96e15e5020614f71ea47b08a)

新規インストール方法

パッケージに含まれるauto_install.shスクリプトを使用してインストールを実施します。

詳細につきましては、添付のインストールガイドを参照ください。

 

手動アップグレード方法

新規インストールと同じauto_install.shを使用しアップグレードを行います。コマンドのオプションでupgradeを指定することにより、設定をそのままにアップグレードを実施することが可能となります。

パッケージを展開したディレクトリへ移動し以下コマンドを実行します。

./auto_install.sh upgrade

“upgrade successful”と表示されればアップグレードは成功です。”upgrade failed”となった場合には、アップグレードに失敗しましたので、弊社までログファイル(同じディレクトリにできるupgrade.log)をお送りください。なお、アップグレードに失敗した場合には、元の環境のままとなっております。

自動アップグレード方法

ProScanには自動でclamdエンジンならびにProScanモジュールをアップグレードする仕組みが備わっております。今回のアップグレードでは自動アップグレードの提供を行う予定です。自動アップグレードは来年(2025年)初旬を予定しています。自動アップグレードを有効にしていて、そこまでアップグレードを実施しなくてもよいお客様はそのままお待ちください。また、手動でのアップグレードを予定のお客様は、自動でアップグレードされないように以下設定を行ってください。

ProScan設定ファイル(proscan.conf)の[updater.options]セクションのReloadApplicationパラメータを”no”に設定します。

これにより、自動アップグレードは抑止され、古いバージョンのまま運用可能です。

PSMT をご利用中のお客様

今回の新バージョンに合わせて新たにPSMTをアップグレードする必要はございません。
上記「手動アップグレード方法」もしくは「自動アップグレード方法」をご利用の上、ProScan製品本体のアップグレードをそれぞれ行って下さい。
※なお、PSMTの新バージョンも近日中にリリース予定でございますが、こちらは新機能追加を主な目的としておりますので、リリース後に必要に応じてPSMTのアップグレードをご検討ください。


現状お使いのバージョンは2025年9月14日までがサポート期限となりますので、それまでにアップグレードの実施をお願い申し上げます。

以上ですが、ご不明な点がございましたら弊社テクニカルサポート(support@promark-inc.comもしくはこちら)までお問合せ頂ければ幸いでございます。