ProScan enterprise for IBM Zの新バージョンリリースについて
ProScan enterprise for IBM Zの新バージョン(6.0.6.1)をリリースしました。
主な変更内容
- ClamAVエンジンのバージョン1.4.3の採用
- ファイルスキャン時のスキャンエンジンの自動起動の可否を指定可能になりました。
[aveserver]セクションのAVEAutoStartパラメータで指定します。
[yes]clamd停止時に自動起動します [no]自動起動しません。
バージョン1.0.7ではproscanfs起動時のみの判定でしたが、スキャン時にも機能を拡張しました。
スキャン時にclamdプロセスが異常終了するなどして停止した場合に、次のファイルをスキャンする直前にclamdプロセスが起動していない場合に、自動的に起動するようになります。
ただし、再起動の回数は5回までとなり、6回目にはスキャン自体が終了します。(clamd自体の異常で再起動してもすぐに停止してしまうような場合を想定して5回までとしてあります。)
- clamdプロセスでのスキャン時のエラーについてメッセージを表示するようになりました。
- clamd.confにScanImageとScanImageFuzzyHashパラメータを追加しました。(ClamAV 1.4.3で有効なパラメータでそれぞれ”no”設定となっています。)※スキャンの高速化のための設定となります。
- proscanfsにハードコーディングされている除外ディレクトリ(/proc,/dev,/sys)の設定バグを修正。
- proscan.confファイルに1行1000文字以上設定した場合にproscanfsが異常終了する問題を修正。
- ファイル名に”%”を含んでいる場合にproscanfsが異常終了する問題を修正。(syslogに出力する場合)
パッケージダウンロードURL
https://www.promark-inc.com/dl/ProScan/Enterprise/packages/proscan-ibm-linux-6.0.6.1.s390.tar.gz (サイズ:497,213,606Byte MD5値:5ab18d710c8e87d35b3478aa7b5fb936)
新規インストール方法
パッケージに含まれるauto_install.shスクリプトを使用してインストールを実施します。
詳細につきましては、添付のインストールガイドを参照ください。
アップグレード方法
新規インストールと同じauto_install.shを使用しアップグレードを行います。コマンドのオプションでupgradeを指定することにより、設定をそのままにアップグレードを実施することが可能となります。
パッケージを展開したディレクトリへ移動し以下コマンドを実行します。
./auto_install.sh upgrade
“upgrade successful”と表示されればアップグレードは成功です。”upgrade failed”となった場合には、アップグレードに失敗しましたので、弊社までログファイル(同じディレクトリにできるupgrade.log)をお送りください。なお、アップグレードに失敗した場合には、元の環境のままとなっております。
現状お使いのバージョン(6.0.6.0)は2026年11月28日までがサポート期限となりますので、それまでにアップグレードの実施をお願い申し上げます。
以上ですが、ご不明な点がございましたら弊社テクニカルサポート(support@promark-inc.com)までお問合せ頂ければ幸いでございます。