ProScan for Power Systems(AIX)の導入に必要なコマンド(wget/gtar等)の導入方法を教えて欲しい
ProScan for Power Systems(AIX)の導入に際しては、IBMが提供しているLinux互換のOSSパッケージである「AIX Toolbox for Open Source Software(以後Toolbox、https://www.ibm.com/support/pages/aix-toolbox-open-source-software-overview)」に含まれるGNU wget/GNU tarコマンドの事前導入を推奨しています。※1
※1:wgetについてはInternetから直接、もしくはローカル更新サーバから等のネットワーク経由の方法で、ウィルス定義ファイル(VDF)の更新を行う場合は導入が必須となります。GNU tarコマンドについては有効なパス上にコマンドが存在しない場合、ProScanのインストールスクリプトがラッパースクリプトを生成しますので必須ではありません。その場合インストーラ実行前のパッケージ展開の際に、tar+gz形式のアーカイブを展開処理する必要がございますので、「gzip -dc proscan-ibm-aix-6.0.6.X.ppc.tar.gz | tar -xvf- 」のように、AIX標準のコマンドの組み合わせで処理を行ってください。
Toolboxからは、Linux互換のパッケージ管理ソフト形式である「RPM(.rpm)」形式でパッケージのダウンロード、あるいは導入対象のサーバがインターネットからファイルをダウンロード出来る場合は、RPMを利用したパッケージ管理システムである「dnf」を使ったパッケージの導入・更新が可能です。
ToolboxによるOSSコマンド導入の方法、並びにパッケージ管理の方法については、上記ToolboxのWEBサイトから個別にRPMパッケージを導入するか、もしくはIBMのAIXドキュメントページ(AIX7.3版-https://www.ibm.com/docs/ja/aix/7.3?topic=aix-adding-open-source-applications-your-system、及びhttps://www.ibm.com/docs/ja/aix/7.3?topic=packaging-installing-variously-formatted-software-packages)をご参照下さい。
なお、Toolboxによって導入された各種コマンドは、AIXのOSSコマンドの導入パスである"/opt/freeware/bin"等に配置されます。OS標準のコマンドではなくToolboxによって導入されたコマンドを明示的に実行する場合はフルパス(wgetだったら"/opt/freeware/bin/wget"のように)で呼び出すようにして下さい。